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The Another side of DragonNest ~もう一つのドラゴンネスト【2】

Posted by みん on 23.2017 【ドラネスストーリー】 2 comments 0 trackback
みなさん、おはこんわんちぃー! みんですん。
さて、今回も、お話は続きます。
前回読み返すの面倒だよって方の為に、簡潔にあらすじを書いてみましたよ!


【前回までのあらすじ】
それは、神とドラゴンともうひとつの友情の物語――。
始まりは、アルテイア大陸の王都・セントヘイブンから南方に位置する田舎町・ロータスマーシュ。
王都からその町に向かう途中の街道沿いに、一人の少女が倒れていた。
彼女の正体は、正式名称『パラマウント・イェールディングオブジェクト=キリング・オブリゲーテッド・タクティック・オートマタ=タイプコード00』(ピョコタ)という、超高性能自動人形。 約50年後の未来から、ジャスミン博士の命を受け、とある任務の為にこの世界にやってきた。
だがピョコタは、途中何かのトラブルに合い、自分がジャスミンに造られたロボットであることと、ジャスミンに重大な任務を与えられたこと以外の全ての記憶(メモリー)を失ってしまう。 記憶をなくしたピョコタは、ロータスマーシュに向かう途中だった神殿騎士特務部隊のアオベに助けられる。 大切な任務の内容を忘れてしまったピョコタ。 アオベと会話しながら、なんとか手がかりを思い出そうとするが、自分が高性能ロボットだと言っても変わらずひょうひょうとした態度を示すアオベに、次第に苛立ちを感じる。
そんな中、なりゆきで、アオベと腕試しをすることになったピョコタ。
自身の持つ高い戦闘能力を見せつけ、アオベに一杯くわせてやろうとしたが、なぜか肝心な時にその能力がうまく引き出せず、挙句アオベの攻撃をまともにくらってしまい、再び意識消失(シャットダウン)してしまう。
本来、ロボットであるピョコタは、人間と違って、シャットダウンモード中は何も見えず、感じることはない。
だが、その最中にもかかわらず、ピョコタは、不思議な音声を確認する。
『必ず手に入れてね、ナンバー00』
聞き覚えのある声。
ピョコタは、思わず、その声の主の名を口にする。
『デイジー……?』
アオベとの手合わせによって破損したピョコタは、慌てふためくアオベによって、セントヘイブンの鍛冶屋の工房に運び込まれる。
そこでピョコタは、思いがけず、クローン技術の権威・ベリンコーポレーションの社長・ベリンと出会う。
アオベは、破損したピョコタを修理してくれるよう、ベリンに頼み込む。 が、そうする間もなく、ピョコタの破損部は、驚くべきスピードで自動修復されていく。 ピョコタの超高性能機能を目の当たりにし、驚くベリンとアオベ。
その様子を見て、ピョコタは、目の前のベリンが、まだベリンコーポレーションを設立する以前のベリンだと悟り、その時初めて、この世界が、自分のいた世界より過去の世界だと確信する。
危険な時間跳躍をさせてまで、ジャスミンが自分に命じた任務とは、一体なんなのか――。
改めて、任務の重要性を感じさせられ、それを思い出せない自分を歯がゆく思うピョコタ。
そして、気づく新たな事実。
戦闘能力を高める為に必要なアイテム・バトルコアがなくなっている――。
ピョコタは、バトルコアを装備することで、内蔵されている戦闘モードを差動させることが出来る。 戦闘モード時のピョコタは能力、速度共に通常時の約200倍。 だが、バトルコアがなければ彼女は普通の少女となんら変わらないのだ。 だがしかし、危険な任務に見知らぬ場所に赴くのに、あらかじめコアを取り外していたとは考えにくい。 いつ、どこで、バトルコアを失ったのか。 一切の記憶がない為、不安と焦燥に駆られるピョコタ。 だが、彼女はまだ気づいていない。
この瞬間も、自身の身体に起きている、ある変化に……。


……長いわヲイ。(

文章まとめるのヘタですびばぜん。(震え声
あらすじだけでえらく長くなってしまいましたが、お暇な方、よろしければ続きをどうぞ!
「……そう、大体事情はわかったわ」

昼下がり。
目の前で、優雅に紅茶を嗜むイケメンを嗜みながら、私は、出された紅茶をひとくち口に含む。
ああ……。 口の中にじんわりと広がるマスカット・フレーバーの上品な甘み。
極上のセカンド・フラッシュがもたらす天然のコク。 なんて絶妙な発酵加減の茶葉。
街道でアオベに食わされた『ザ・男の手料理・ブラックバフのこんがり燻し肉』とは比べ物にならない。
……いやあれはあれで悪くはなかったけど。 多少生焼けだろうが私には寄生虫の心配はないし。

レイさんに連れられて、私は、セントヘイブン王家御用達の紅茶専門店のティールームにやってきた。
お茶も、お菓子も、エスコートの相手も、全てが高ランク。 ああ、これぞ至福……。
この世界にきて初めて過ごす、穏やかでゆったりとした高尚なひととき。

「驚いたわぁ。 紅茶の味までわかるのね、あなた」
「いえ、人のようなアナログな感覚ではなく、あくまでデジタルな感覚です。 私にとって味覚は毒物選別の為のもの、嗅覚は危険物感知の為の機能です。 でもそこで得たデータをうまく応用すれば、繊細で細やかな表現が出来ます。 特に紅茶などの嗜好品では大事な事だと思うので、念入りに……」
「素晴らしいわぁ。 アオベ君なんて何飲ませても『熱い・苦い・臭い』しか言えないのよ。 50グラム4000ゴールドの最高級ダージリンとゴブ茶の区別もつかない舌ヴァカに、ここの紅茶は勿体ないわホント」
「ゴブ茶……。 あいつの味覚は筋肉製かよ……」

レイさんの長くて綺麗な指が、フィンガービスケットをひとつつまむ。

「で……。 ピョコタちゃんは、あら失礼、アオベ君の呼び方が写っちゃったね。 でも、パラマウントなんとかって呼び方は普段呼ぶには少し長いし、かといって、ナンバー00じゃ女の子に対してちょっと味気ないから、これからはピョコタちゃんって呼ばせてもらってもいい? その方が断然可愛いし♪」
「えー……。 かわいいですかぁ?(ケッ)」
「あらかわいいよぉ? ピョンピョン跳ねるウサギちゃんみたい♪ ほらそのヘッドギア?みたいなヘアアクセ! ウサギの耳みたいじゃない? その髪型にとっても似合ってる♪」
「えー♪ やだぁそんなカワイイだなんて♪ レイさんのような見目麗しい方に言われちゃうと、ピョコタ嬉しいですぅぅぅ♪」

――自分で言ってしまった。(しかも肯定してしまった)

「でね、ピョコタちゃん」

静かにカップを置いて、レイさんが続けた。

「あなたのなくした記憶に関してだけど、私、心当たりがなくもないわ」

私は、驚いて、カップを落としそうになった。

「え?!」
「……といっても、確証はないわ。 あくまでも、 もしかしたらって程度の信憑性のないものよ。 それでも聞きたい?」
「……かまいません!! どんな些細な手がかりでもいいんです! その情報、教えてください! レイさん!」

レイさんは、にっこり微笑んだ。

「あなたを造ったっていう、ジャスミン博士。 私達の世界でも、その名前、一部の関係者の間だけだけど、実は有名なの」
「ジャスミン博士が?」
「ええ。 あなたのいうジャスミン博士と彼女が同一人物であるかどうかはわからない。 けど、未来人で、メカニック技術に長けていて……。 あなたから聞いた身体的な特徴も合わせると、似ているのよ。 すごく」
「じゃあ……。 じゃあ、博士がここにいるってことなんですか? その人は、今どこにいるんですか?」
「……いないわ」
「えっ……。 でも今……」

レイさんは、静かに話しはじめた。

「ジャスミン博士、いえ、【アカデミック・ジャスミン】は、一度、彼女自身のクローンの手によって倒された……らしいわ」

――倒され……た?!

「!!! な、な?!」

ジャスミン博士が倒された? 倒されたって……。 いや、それより……。

「博士の……。 クローン?!」

レイさんは、ため息をついた。

「……これは、本当に、騎士団内でもトップシークレットなのよ……」

レイさんは、そういって、話しだした。

「今から少し前、王都からリバーワードの船着場からすぐ近くのテル・ローサ街道にある古代寺院・通称『エリア・ゼロ』で、内密に反乱軍の鎮圧が行われたの。 首謀者の名は【アカデミック・ジャスミン】。 彼女は、未来の世界からやってきて、未来の世界で絶滅に瀕する未来人を救う為、過去のこの時代の人々を排除し、その後、未来人を移住させる『デザートストーム計画』を目論んでいたの……」
「……信じられない。 そんなこと、データベースには……」
「……でも事実よ」
「それで、その『デザートストーム計画』は? どうなったんですか?」

レイさんは、真剣な表情で話を続けた。

「……ジャスミンが倒されたことで、計画は阻止されたわ。 実は【アカデミック・ジャスミン】がこの世界に来るより先に、彼女の命を受け、彼女より先にこの時代にやってきてこの時代の調査をしていた人物がいたのよ。 その人物は、デザートストーム計画に反対した。 やがて、彼女は、ジャスミンと対立し、戦い、そして【アカデミック・ジャスミン】はその人物によって倒された……」
「それは……。 その人物とは、誰なんですか?」
「……彼女の『妹』よ」
「?! 妹?! でも今……」
「正確には【アカデミック・ジャスミン】が自分に似せて造りだし、『妹』としての記憶を受けつけた、ジャスミン自身の26番目のクローンよ……」

――なんという。

「でもなぜ、博士のクローンが、博士を……。 一体、何が……」
「……わからないわ。 でもね、さっきも言ったけど、あなたの言う博士と【アカデミック・ジャスミン】が同一人物である確たる決め手はないの。 それがあなたのなくした記憶につながるかどうかもね。 だから、後は、あなた自身が確かめるしかないと思う」
「私自身が……」
「……むしろあなただから、見つけられるかもしれないわよ?」
「……どういうことです?」
「――既に調査や後処理は終わっているわ。 けれど、かつて【アカデミック・ジャスミン】が活動したあそこなら……」

私は、はっとした。

「――エリア・ゼロ!」




私は、店の前で、レイさんと一度別れることになった。

「レイさん、色々ありがとうございます」
「いいのよ。 たいした情報じゃないかもしれないけど、参考になれば何よりだわ」
「充分です……」

するとそこに、全身の毛穴から汗を放出したかのような形相のアオベがボロ雑巾になって戻ってきた。

「い、い、い、今戻りまじだあああああああああああぁぁぁぁぁ……」
「あらお帰りアオベ君♪ お使い、うまく出来たかなぁ?」

アオベは、息を切らしながら、パンツ丸見え状態のはしたない格好でへたへたと座り込んだ。

「……も、売り切れ寸前だったっす……ま、まじで、ぎりぎりセーフ……フ……これ……」

アオベは、『ヨハンの☆怪しげなお面クッキー☆』と書かれた大きな袋を、レイさんに手渡した。
レイさんは、ほくほくと満面の笑みを浮かべて、嬉しそうにそれを受け取った。

「これこれ♪ 私、これ大好きなのよね♪ うん、やれば出来るじゃない♪ ご苦労さん♪」
「……うっす……」

そして。

「あ、そうそう。 アオベ君、次のお仕事だけどね?」
「……えぇ?! 次って、まだ何かあるんですか?!」

アオベは、ごくごくと水を飲みながら、思わず声をあげた。
それを聞いたレイさんの口から、また笑みが消えた。

「――あぁん?」
「あ、いえ、何でもないっす!」

アオベはふらふらしながらも、再び、直立不動状態になった。

「君、こっちの仕事はいいから、しばらくピョコタちゃんについててあげなさい。 でね、彼女、エリアゼロに行きたいらしいから、ボディガード兼案内役ってことで、ついて行ってあげて♪ そうそう、確か今あそこ立入禁止区域になってるはずだから、ちゃぁんと船着場で入場許可証受け取るの忘れないようにね? わかった?」
「ちょ、え、エリアゼロっすか?! うぁぁ、まじ勘弁してくださいよぉ……。 オレ、今、そこの傍通ってきたばかり……」

レイさんの右手が一瞬ぴくりと動き、青白い静電気がぱりっと光り、レイさんの全身を包んだ。

「――おぉん?! てめ、今何か言ったか?」
「あ、いえ、何でもないっす……!」

アオベは、雷に撃たれてもいないのに、びくっと全身を震わせた。
おお、なんと見事な「パブロフの犬」状態。
そして、レイさんは、私の方を振りかえり、にっこりと微笑んだ。

「私が一緒にいってあげればいいんだけど、これからちょーっと約束があるのよね。 ごめんねピョコタちゃん。 でもこんなのでもいないよりは幾分かマシだろうし、何かあったらコイツ盾にしていいから♪ じゃ、道中気をつけてね」
「盾って……」
「レイさん、何から何まで、ありがとうございます!」
「いいのいいの♪ それじゃまたね、ピョコタちゃん♪」

そういって、レイさんは、その場を去っていった。
こうして、私は、アオベと、記憶の手がかりを探しに、エリアゼロへと向かったのだった。

だけど、この時、私はまだ、はっきりとわかっていなかったのだ。

「未来から来た存在」。

それが、この世界の人たちにとって、何を意味するかということを。



「――あ、テラマイ様ですか? 私です。 ……ええ、私の部下を監視役につけて、向かわせました。 そちらは? そうですか……。 『彼女』は何と? ……そうですか。 では後は『彼女』の判断を待つより他はありませんね。 ……31番目の動きは……? わかりました。 では、私は一度戻ります。 『彼女』にも、そう伝えてください。 では、後ほど……」

  

そして。

私は、アオベと共に、なくした記憶の手がかりを求めて『エリア・ゼロ』へと向かったのだった。



セントヘイブンを出て、リバーワード船着場についた私達は、まずそこの見張りに、エリアゼロへの入場許可証をもらった。
そして、テル・ローサ街道に向かって、てくてくと歩いていた。

「――ねぇ、アオベ」
「……なんだよ?」
「聞いてもいいか?」
「……何を?」
「……あんたは、なんでそんなに、私を助けてくれるの?」
「ふぇ?! 何いきなり唐突に?!」
「私は、手助けを要請した憶えは一度もない。 なのになんで……」
「……お前ね……」
「……私が忘れているだけで、その前に、私、あんたに何かしてあげてた?」
「いーえ、正真正銘、街道で寝っ転がってるお前さんを見つけた時が初対面ですよ?」
「じゃなんで――」

アオベは笑いながら、言った。

「あのさ、ちゃんとした理由がなきゃ、人を助けちゃいけないのか?」
「いや、でも私は、人じゃなく――」
「超高性能自動人形だっつーんだろ? でも今、お前、なんたらコアがないせいで戦えないじゃん?」
「バトルコアだ。 さっきも言っただろいい加減憶えろハゲ」
「それそれ。(ハゲてねーし) しかも記憶がないときてる。 だったら、今は助けが必要でしょ?」
「……うぐぐ。 だけど、それは私の事情だ。 あんたにはそれは……」
「はいストーップ」

アオベは、私の方をくるりと向いた。

「もうそういうのやめようぜ? なんでそんな頑ななのさ?」
「だって」

私は、アオベの顔が見れなかった。

「私は、ロボットだ。 ロボットというのは人間に奉仕する為に存在するものだ。 なのに、ここに来てからの私は、人に何かをするどころか、人に何かをしてもらってばかりだ……。 人間の、誰の、何の役にも立っていない。 これじゃ、博士は、私を誉めてくれない。  私を……必要としてくれない……。 必要とされない私なんて……。 存在しないのも同じなんだ……」

アオベは、じっと聞いていた。
そして、近づいてきて、私の頭をぽんぽんと優しく叩いた。

「……何してる」
「何って、その、『よしよし』だよ」
「なんだその『よしよし』って?」
「んー、そうだなー、人間は、相手が落ち込んでいたり、元気がない時、こうしてあげたくなるんだよ」
「落ち込んでいる? 私が?」
「オレにはそう見える」
「……検索した。 なるほど、つまり『同情』というやつだな」
「ちょーっと待ったー……。 それ、間違ってないけど、少し違いますよー」
「……じゃなんなんだ。 うーん、解釈が難しいな、人間の所作は」
「あと、頑張ってるなって思った相手にも、したげたくなるかな」
「頑張ってる?」
「うん。 お前、一生懸命やってるじゃん」
「……結果は出せていない」
「だからぁー。 そんなもん、あとでいっくらでも出せばいいんじゃね?」
「……そういうものなのか」
「そういうものなんだよ。 だから今は、せいぜいオレを頼りなさいっての」
「わかった。 じゃ、アオベが落ち込んだり、元気がなくなった時がきたら、私が『よしよし』すればいいんだな?」
「えーっと、それもちょーっと違いますよー……? ピョコタさーん……?」
「なんでだ? それだと丁度うまくいくじゃないか?」
「わかったわかった。 じゃ、その時が来たら『よしよし』してな?」
「まかせておけ! 必ず私が『よしよし』してやるから!」
「はいはい」

――不思議な感情だった。
なんだろう。 エナジーを補給したわけでもないのに、私は今、心地よい充足感を感じていた。
本当に。
この世界にきてから、私のデータベースは更新されっぱなしだ。

だが、まだ足りない気がする。

もっと、もっと、私は知りたくなっていた。
任務のためだけじゃなく。
この世界のことを。
人の、ことを。
もっと。 もっと。

そう言えば、ずっと気になっていることがあった。

「ねぇ、アオベ?」
「ん?」
「……あんた、あれ、気づいてる?」
「……ああ。 かなり前から」
「まぁ、王都出てから、ずっと等間隔で後ろにいるしね……」
「……尾行?じゃないよな……。 丸見えだし……」
「全く隠れてないわね……。 むしろめっちゃくちゃ全力でついて来てる……」
「頭の悪いストーカーかな?」
「やだそれ完璧私目当てってこと? もう、可愛すぎるってホント罪……」
「……そういうコメントに困る事言うのやめて?」
「……しばくぞ貴様……」

そう。
私達の後ろを、ずっと、ものすごくわかりやすく、ぴったりついてくる女の子がいるのだ。
アシンメトリースタイルの短髪。 黒のワンピース。 ウサミミフードのついた黒のパーカー。
そして、後ろ10メートル間隔あけて、背中に穴が空きそうな位こっちをガン見している。 
そのくせ、声をかけてくる様子が全く見られない。
ただずっと、ひたすら、私達のあとをついてくる。
速足になると、向こうも慌てて速度を速める。 立ち止まると、びたりと向こうも止まる。
振り向いて目が合いそうになると、これ以上ない不自然さで、視線を外す。

――なんとなく見覚えがある顔にも見えなくはない。
が。 データベースにはない顔だ。 

「あんたの方の関係者じゃないでしょうね?」
「オレ? いや、あんな女の子しらねーし」
「よく見なさいよ。 昔の女とかじゃないの?」
「はぁぁ?! そんなのいるわけねーし!」
「いないのかよ……(失笑)」
「あ、そういうニュアンスはわかるわけね?」
「私の超ハイテクデータベースと学習機能なめんなよ?」
「このまま行くと、もう『エリア・ゼロ』に着いちゃうんだけど……」
「聞けよゴルァ!!!」

アオベは、ぴたっと歩くのをやめた。
そして。

「ねぇ! ちょっとそこの君! オレ達に何か用?」

突如、後ろを振り返り、女の子に声を掛けた。
女の子は、ビクッとして、慌ててあさっての方を向き、蚊の鳴くような小さな声で返答した。

「ななななな何のことですか……。 わわわ私、べべべ別にあなた達に用事なんかなななないです……。 あああああ後なんかつけていません……。 ずず、ず、ずっと監視なんてしていないです……」

――清清しいまでの嘘っパチだなおい。

「「いや、それ誰も信じねーし」」
「ほほほほ本当です……。 べべべ別にそこのナンバー00に、か、かかか確認したいことがあったとか、そそそそそんなわけじゃないです……。 ほ、本当です……」

――ばかなの? つか嘘がつけない体質なの?

「あんた、私の事、知ってるの?!」
「だ、だ、だから、知らないです……。 未来からきたロボットだとか、ジ、ジャスミン様の大切なお人形とか、そそ、そんなこと、全然知らないです……」

――こいつ……。

「ちょっと! アンタ何故知ってるのよ! そこ動くんじゃないわよ!」

私は、女の子の方に駆け寄ろうとした。
すると。

「だだだだだからあああああ!!! 私は何も知りません!!! どどどどうして動力源の宝玉を奪ってやったのに、あなたがなんでまだ動いてるのかさっぱりわからないから、それを知るために近づいたとかじゃないんですううううううううううう!!!」

女の子は、叫びながら、ものすごい勢いで走っていった。

「ちょ、ちょっと君!! ってか、逃げるの早っ!!!!」
「なんですってぇぇ?! ちょっとアンタ今なんつったのよ?! っておい! 待ちなさいよゴルァァァ!」

辺り一体にもうもうと砂埃を残して、女の子は一目散にどこかに逃げ去ってしまった。
追いかけようとした私とアオベは、その言動とは似ても似つかない猛然たるスピードに呆気にとられ、しばらくそこに呆然と立ち尽くしていた。

「……なんだったんだ、今のは……」
「アオベ! アオベ!!」
「え?」
「あいつだわ! 犯人!! 私からバトルコア奪った奴!!」
「……え? え? えええええええええ?!!」
「私がロボットだって知ってたし、さっき動力源の宝玉を奪ったとも言ってた! あいつよ! 絶対間違いない!」
「で、でも、まさか?(そんなアホくさい自供の仕方ってあるのか?)」
「くううううう! 次会ったらおぼえてなさい!! あの顔!! しっかり記憶したんだから!!!」

思いがけぬ犯人の登場だった。
一体、あの子は、何者なんだろう。
未来の世界の関係者であることは間違いないとしても。

だけど。
バトルコアを宝玉と呼んでいた。 動力源の宝玉、と。

宝玉……?
それって一体、何?

そして。
私たちは、間もなく訪れる目的地で、思いがけずその正体を知ることになるのだった。



-to be continued-



【ネタバレしてくれないぽいあとがき】

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
全く進んでいないようですが、少しずつ進めておりますですよハイ。
ジャスミンの名前が出たときから、大体予想はついてたと想いますが、一応アカデミックのクエストストーリーも視野にいれてます。ただ、本クエスト通りの流れになるかどうかは、私の気分次第です。(マテ

今回の新・フレさんキャラは以下の通り。

【凛ちゃん】 
後半やっと出せたキーパーソン。 ビビリの病みっ子デミちゃん。 どうしようもないドジっ子。 
名前が今回出せなかったけど、次で出そうそうしよう。 さてその正体はなんじゃらホイ。

ぴょんすけとアオベ氏の掛け合いが楽しくて、ついそっちに夢中になってしまいます。
実はアオベ氏にもちょっとしたサプライズな過去があったりしますが、それはまた別のお話で。

【次回出演予定のフレさん】
リギちゃ …… ステラ派の流れを汲む天然スマッシャー。 どのタイミングで出るかはナイショ。


それでは、よろしかったら、次回も読んでやってくだしぁw

それでは、またw

あでゅw

ヾ(´∀`o)


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▶ Comment

 
おぉ!街を出た♪^^
胸キュン展開あるのか?どうなのか?www

次回、ワテも出てくるの?w
ワクワク♪楽しみぃ♪^^
>ステラ派の流れを汲む天然スマッシャー
イイデスネェ♪www
雑魚1匹に過剰攻撃で街を壊滅させたとかの武勇伝ヨロシク♪w

今回もツラツラと読めた♪^^
ニホンゴ フジユウナ ワタシデモ ダイジョウブ!
ってくらい。w^^
リバワとかさんざん通ったから情景が浮かぶわ。www^^
2017.01.24 12:23 | URL | リギ #JyN/eAqk [edit]
胸キュン展開ねぇ…(遠い目
そのうちなんとかなるだろう!

次回登場予定ですよー!
ってそんな武勇伝、本家ステラさんクラスじゃんw

読みやすいといってもらえると嬉しいなぁ(*´∀`*)
テンポよく最後まで読めるよう頑張ってみるぜよ!
2017.01.24 16:30 | URL | みん #JyN/eAqk [edit]

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