The Another side of DragonNest ~ひとつだけ残せるとしたら

Posted by みん on 07.2017 【ドラネスストーリー】 2 comments 0 trackback
 どうもおはこんばんちわんす! みんですん!

 先日書いたばかりですが、懲りずに短編書いたのであぷあぷ。

 今回の主人公は、お久しぶりのバカップル(ぉぃ)です。

 いや、ドラカレ6月がちょうど、絶望ちゃんの書いたカワイイ彼女だったのでつい。(

 そうそう、これだけいっておこう。

 本作とは完全に違うものとしてみてね。(白目 

 そこらへん、生あったかい目でお願いします。(土下座

 では、お暇な方、どうぞお付き合いしてやってください。


 恋、というのは、一種の精神疾患のようなものだと、いつか誰かから聞いたことがある。
 
 激しい胸の高鳴り。 切ない程の愛しさ。

 わかり合いたいという無邪気な思慕と、わかってほしいと欲する傲慢な願いの狭間でもがき苦しみ。

 その人の事しか考えられず、幾度となく眠れぬ夜を過ごしては。

 どれほど近くにいたとしても、どれだけ触れ合ったとしても、止められない不可解な渇きに、身も心も支配され続ける。


 
 そして、それら全ては、ある時期が来たら、途端に醒めることもある。

「どうして、あんなに一途に思えたのだろう」と。

 当時の自分の気持ちの根幹すらわからなくなってしまう程に。



 恋というのは、本当に、厄介だ。

 と、いう事は。

「おお、これは……うまい! なんといううまさだ! これは美味だな、カシウス!」

 アイシャ。

「そんなにチョコレートパフェは気に入ったかい? アイシャ?」

 私の、愛する、美しい、古の真竜。

 高貴なる輝きを秘めた、またの名を、イエロードラゴン・ザカード。

「うむ、うむ! この香ばしさがふわりと香る茶色の固形物がまたなんとも軽やかで絶妙な甘さだ!」

「それは、カカオホイップがかかったチョコレートムースだね。 ああ、その下のブラウニーも美味しいよ」

「おお……ぶらう、にー、? ふむ、ふむ……。 おお! これはまた違う触感だな!」

「王室付のコックが腕を振るったからね。 厳選されたカカオマスだけで作ってあるんだ」

「ふむ、難しいことはよくわからんが、一切の妥協がないうまさだ!」

 今、私の目の前で、瞳をキラキラさせながら嬉しそうにデザートをほおばる彼女。

 その彼女が、とても可愛くてたまらないって、今思っていることも。

「ああほら、アイシャ。 チョコレートがついているよ。 ほら、こっち」

 こうして、彼女の頬についたチョコの欠片を、指でそっととってあげたことも。

 その時、不意に一瞬だけ触れた、彼女のやわらかな唇の感触も。

「む……。 すまぬ、つい。 ……な、なんだカシウス、その嬉しそうな顔は?」

「え、あ、い、いや、別に?」

「……あまり私が物を食している姿を、まじまじと見るな。 その、集中できないではないか……」

「ああ、ごめんごめん」

 今、私だけに見せている、彼女の、怒ったような、照れくさそうな独特の上目使いも。

 指に残ったその欠片を、そっと口に入れた瞬間広がった、ほろ甘いこの香りも。



 この先、時が経てば、全て、忘れ去ってしまうというのだろうか。



 私も。



 ――彼女も。



「……だから莫迦だというのだ、お主は。 そんな事、当たり前ではないか」

 王室のカフェテラスを出て、私達は、庭に向かって歩いていた。

「いいか、我々は、忘れることで、前に進んでゆくのだ」
 
 アイシャは、出口から二、三歩進んだところで、足を止め、そうして、振り向きざまに私を見てきっぱり言い放った。

 私は、そのあっけらかんとした口調に、少し拍子抜けしてしまっていた。

「まぁ、それは、そうなんだけど……」

 そんなにばっさりと言い切らなくてもいいのに、と、私は、勝手な事を思ったりしていた。

 すると。

「この先お主とどこまで共にいれるかなど、私とて、わかるはずなかろう……」

「えっ」

 そう、ぽそりと呟いて、前を歩く彼女の顔は、私からは、見えなかった。

「だがな」

 彼女は、ぴたりと進むのをやめた。

「…もし、明日、お主がいなくなったなら、きっと私は……。

いや、明後日も、しあさっても、その次も、多分ずっと……。

だからこそ、忘れなくてはいけないのだ。

お主の事を。 忘れなくてはいけないのだ。

そうしないと、私は……」

 彼女の小さな肩が、ぶるっと震えたように見えた。

 冷たい春風のせいだったのだろうか。それとも。

「……のう、カシウス」

「……なんだい、アイシャ?」

「……お前たちの言う『忘れる』と、私の『忘れる』は、違うのだ」

 彼女はそして、振り返り、私の目をまっすぐ見て、言った。

 私は、その眼差しに、思わずどきっとさせられた。

「お前たちの『忘れる』とは、言わば、その記憶に、薄衣をかけていくようなものだろう?

少しずつ、少しずつ、時間をかけ、一枚、また一枚と、かけていく。

そこに記憶は、確かにある。 だが、ぼんやりとしてはっきりと見えない。

なんとなくだが、そういうものではないのか?」

 言われてみて、なるほどと、私は思った。

 すると、アイシャは、少し顔を曇らせた。

「……だがな、私にとって、『忘れる』は『死』を意味する。

私は、肉体が滅んでも、本性である宝玉が壊れぬ限り、何度もまた甦る。

だが、記憶は、記憶だけは、肉体と共に消滅し、二度と戻らない。

私にとって、『忘れる』とは、そういうことなのだ。 だから……」

 彼女は、今にも泣き出しそうな顔をしてみせた。

「……忘れるということは、全て失うことだ」

『アイシャ……」

「……私は、嫌だ。 なくしたくないのだ」

 そういって、彼女は駆け出し、僕の胸の中に、まっすぐに飛び込んできた。

「お主のことも。 こうして共に過ごしてる今この瞬間の記憶も。 お主と過ごした何もかも」

「アイシャ……!」

 私の胸に、顔をうずめる彼女を、私は、思い切り、両手でぎゅっと抱きしめた。



 あぁ。



 本当に、恋とは、厄介なものだ。



 この瞬間が、続くはずがないと、知っているのに。

 それでも、今、ここにいる私は。

 ここにいる君と、永遠にこのままで在りたいと、心の底から願ってしまっている。

『どうして、あんなに一途に思えたのだろう』

 この先、私が、もし今の私のことを、そんな風に思う日が来たとしても。

 きっと、その時、私は、思い出したい。



 ――たった今、私の腕の中にいる、彼女の小さな温かさを。



 そして、私は、ありったけの思いを込めて、彼女を抱きしめ続けた。

 この腕に。

 この胸に。

 私の身体という身体の隅々に。

 今の、彼女の全てを、少しでも多く、染み込ませるかのように。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 このバカップルがあーーーーーーー!
 
 と何度もツッコミ入れたくなったことは さておき。
 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
 書いててまじこっぱずかしーわ、という位ラブラブにしたつもりです。
 パフェのシーンは私の限界です。 これ以上ムリ。しぬ。(
 とは言っても、クエストじゃすれ違いの上、ぶっ殺しあう二人なんですがね(
 でもまぁ、こんな風な時間をもし二人が過ごしてたら。
 もしかすると、あんな哀しいことにならなかったのかもと、願いを込めてみました。
 クエしらないひといるのかな?見れるのかな?是非みてほしい。
 私の一番推しはあくまでルビメリですが、この二人も大好きです。
 ま、あくまで別話として楽しんでいただけたらというわけで。

 それでは、またw

 あでゅw

 ヾ(´∀`o)




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▶ Comment

 
前回は"腐"等と失礼な事を書き申し訳なかったです。
単細胞な私はどうしてもピンポイントで目がいったもので。w^^;

今回はクワガタ頭娘と昔貧弱な坊やのバカップルですね。w
アイシャはまぁドラゴンなので世間知らずと言うか、天然と言うか、、、
それを立派なDQNになったカシウスがお相手という、
ツンデレ系バカップルって感じでOKかな。w^^
うん、できればカシウスのDQN感をもう少し上げた方が良いカモ。。。
(勝手に大きくなったカシウス=DQNにしてしまっています。)

私も書こうかなぁ、、、、「ソレーヌの野望」。。。www(冗談ですw)
2017.06.08 12:35 | URL | リギ #JyN/eAqk [edit]
えー、うん、まぁなんていうか
一応本編とは似て非なる世界観ということで
あまりDQNとかその辺は考えないで純粋に
ラブラブって軽く捕らえていただければw

本編の設定からいくと、アイシャがこんな風に
素直に自分の気持ちを言うことはありえないし
カシウスも、まぁ、普通の恋する男の人だしw

ソレーヌの野望・・・それはリギちゃにしか
かけないね!!!楽しみにしてる!!!w
2017.06.09 03:58 | URL | みん #JyN/eAqk [edit]

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